私鉄座席指定列車シリーズ(6) 拝島ライナー
座席指定列車シリーズもいよいよ第6弾です。
西武鉄道では、従来より本川越に向けて特急小江戸などが運行されていた関係で、そこまで座席指定列車には熱心ではありませんでした。
JRが青梅ライナーを運転していたことや西武新宿駅が少し離れていることも理由としてあるかもしれません。
しかし、支線経由ではあるものの、それなりに需要があることを鑑みて、拝島ライナーが設定されたものと思われます。
ライナー料金は300円で均一なものの、なぜか下車駅も指定する必要があります。
全体的な停車駅は、西武新宿、高田馬場、小平、萩山、小川、東大和市、玉川上水、武蔵砂川、西武立川、拝島となります。
高田馬場は乗車専用駅のため、降りることは出来ません。
特に西武新宿と高田馬場で、乗車号車を分けていないようで、新宿で4割ほどの乗車率が高田馬場で6割ほどになりました。
西武新宿が新宿から少し離れていることへの救済の意味合いもあるのか、西武線は全列車が高田馬場に停車することになっているため、乗り換えの際は当駅の利用をおススメします。
高田馬場を出発すると、JRの線路の下をカーブを描きながらくぐっていきます。
多くの座席指定列車の例にもれず、遠近分離を意識した停車駅設定になっています。
急行停車駅である、鷺ノ宮、上石神井、田無は通過します。
運行開始は2018年のため、座席指定列車としては後発の部類に入りますが、同時期にデビューした京王ライナーに比べると車内は比較的シンプルなものとなっています。
ただ、珍しいことに、車内にお手洗いが設置されています。
20分程度ノンストップで走行するため、これはありがたいですね。
基本的に現在は夕方、下り方面のみの運転となっています。
最初の停車駅、小平で本線から分かれて拝島線に入ります。
拝島線内は各駅に停車、西武新宿から拝島までの所要時間は50分ほどです。
いかがだったでしょうか?
本線で運行されることが多い座席指定列車の中では、支線を経由する拝島ライナー。
西武鉄道全体で見ても、座席指定列車の充実度としてはまだ可能性があると思います。
西武新宿は中心地から離れているものの、西武線自体は様々な路線を持っているので、それを生かしたライナーの新設も面白そうですね。
今回もお読みいただきありがとうございました。