敷島路快速 全国行き

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【◆】中央本線 狭小トンネルってなに?

中央本線

 

東京から塩尻塩尻から名古屋を結ぶ日本の大動脈の一つです。

 

都市部こそ本数も多く、まさしく通勤路線ですが、中部地方を中心とした地域では山間部を走行します。

その車窓はとても美しいものがあります。

 

 

 

みなさん、こんにちは!

 

本日は中央本線内に存在する狭小トンネルについて見ていきたいと思います。

 

通常、鉄道では山間部に線路を通す場合、トンネルが掘られます。

中部地方の山間部を通過する中央本線も例外ではなく、同様にトンネルをたくさん開通させ、着実に線路を伸ばしました。

 

当時は蒸気機関車がメインで活躍していた時代でした。

信越本線で活躍したSLの例

問題点として、SLでトンネルを通過しようとすると排煙が上手くできず、中毒になったり、汚れてしまう点が挙がります。

信越本線では勾配があり、トンネル内で排煙が滞留、実際に運転士が中毒になることもあったそうです。

そのため、多くの路線では架線を通して電車を走らせることが課題となっていました。

 

 

では、早速中央線にも架線を通そうとした矢先、問題が発生しました。

トンネルの高さが蒸気機関車を前提として作ったので、架線を取り付ける余裕がほとんどなかったのです。

加えて当時のパンタグラフは高さがあったことから、トンネルに引っ掛かってしまう問題点もありました。

特急あずさ

当然トンネルを掘りなおすわけにはいかず、高さを上げるにしても莫大な費用がかかることは目に見えていました。

そこで、架線の吊り下げ部分の長さを極力抑え、車両側でも屋根の一部を下げ、そこにパンタグラフを設置する構造を採用します。

 

その後はパンタグラフの上げ幅を抑えられるようになったことから、E231系以降の車両は標準仕様として中央本線も通過できます。

ところが、それ以前の209系やE217系は非対応であり、当該区間の自力走行は不可能です。

 

 

常磐線から応援要員として来ている209系も元々は狭小トンネル非対応でしたが、パンタグラフの付け替えを行い、乗り入れ可能となっています。

基本的にはトンネルのない東京から高尾までの運行となりますが、非常時には大月までの乗り入れも想定されています。

 

さて、最後にひし形の意味についてです。

このマークは狭小トンネル対応車を意味しており、逆にこのマークがついていない列車は中央本線への乗り入れが禁止となっています。

小さなマークですが、非常に重要な意味を持っているのです。

 

 

いかがだったでしょうか?

 

中央本線の狭小トンネル。

 

パンタグラフが引っ掛かるほど高さに余裕がなく、電化当時からの工夫が散見されます。

現在でもひし形マークをつけ、ミスが起きないような工夫がされています。

 

今回もお読みいただきありがとうございました。