【姨捨駅】スイッチバックと善光寺平の車窓
皆さんは駅標は好きですか?
……
ああ、私は滑ったなって分かりますよ笑
さて、冗談は置いておいて、普通の駅標って、一本線が引いてあって、その両側に隣駅が書いてあるというのが一般的ですよね。
そこでこちらをご覧ください。
何じゃこりゃ!?!?!?
今回は様々な見どころがある姨捨駅の紹介をします。
まずは篠ノ井線について…
篠ノ井線は塩尻から篠ノ井までを結ぶ路線ですが、ほとんど中央本線や信越本線と一体化した運行形態であることから、知名度は高くないかもしれませんね。
日本三大車窓にも選ばれ、最近では四季島も経由するようになるなど、だんだん有名になりつつあるなぁ、、と感じています。
ホームから見下ろす善光寺平の景色は圧巻の一言です。
ホームのベンチもこの平野側に向けて設置されています。
そんな姨捨駅のもう一つのポイント、それがスイッチバックです。
言葉で説明するのは難しいので図解します。
姨捨駅は山の斜面に位置しており、本線から直接駅に入ることが出来ません。
仮に長野方面から電車が来たとしましょう。
まず1の本線を走ってきた電車は2の待避線に入ります。
その後、運転士は逆転機を転換し、後方に注意しながら3にバックで電車を入れます。
乗客の乗り降りが終わったら、今度は4に向けて出発していきます。
反対に、松本方面から来た場合、まずは1X→2Xの順にホームに入り客扱いをします。その後、後方に注意しながら3Xの待避線に入ります。
そして4Xの本線へと戻り、長野に向けて出発します。
これは図でいうところの2Xあたりから見たものです。
こちらが4Xの近く。
右側が本線で、左側が駅に至る線路です。
篠ノ井線の特急列車としてはしなのが運行されていますが、スイッチバックによる時間のロスや利用客が決して多くはないことなどから姨捨駅は通過します。
ホームには入らず、本線脇に木が植えられていたりするため、案外通過列車からは景色を見れなかったりします。(図でいうと1→4、4X←1Xのみを通る。)
夜の善光寺平も載せておきます。
さて、最後に冒頭の伏線回収です。
もう皆さんなら、この緑の線の意味が理解できますね。
これは当駅のスイッチバックを表していたのです。
いかがだったでしょうか?
鈍行でしか見れない景色であったり、独特なスイッチバック構造であったり、不思議な魅力のある姨捨駅。
なかなか電車の兼ね合いなどもあって長時間の滞在は厳しいかもしれませんが、2分程度停車するダイヤを組んでいることが多いので、一瞬外に出て写真を撮るくらいはできると思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。