敷島路快速 全国行き

旅行、鉄道に関するブログです。グルメ、移動手段、観光地等をまとめているので、参考にしていただければ幸いです。お役立ち情報や旅行グッズ紹介も時々やります!※心機一転?、名前変えましたが今後ともよろしくお願いします!

さらばE4系 Maxたにがわ 高崎ー東京乗車記

混雑して、電車に乗れないとき…

スキー板など大きな荷物を持っているとき…

 

そんな時に心強い味方…

 

E4系新幹線

 

1997年のデビュー以来、長きにわたって活躍してきた、また日本で唯一の2階建て新幹線が本日10月1日をもって引退します。

 

f:id:kishuji-kaisoku:20210927232103p:plain

 

みなさん、こんにちは!

今回はタイトルの通り、本日で定期運用を終了するE4系新幹線を振り返ります。

 

 

 

まずはじめに、当形式と2階建て新幹線の歴史について、軽く振り返ってみましょう。

 

2階建て新幹線の歴史

初めに、2階建て新幹線の歴史は、国鉄時代にさかのぼり、東海道山陽新幹線100系新幹線に始まります。

2階建て車両を2両連結し、グリーン車やカフェ、指定席などを備え、大変好評だったそうです。

 

 

また、国鉄分割に際し、100系新幹線は全てJR東海に引き継がれ、JR西日本は全て0系新幹線でした。

そこで、JR西日本は更なるサービス性の向上を目指し、2階建て車両を4両つないだグランドひかりを投入します。

 

ちなみに、この指定席は2-2配列で、現在のひかりレールスターやN700みずほさくらに継承されています。

 

 

東海道山陽系統で大変好評だった2階建て車両でしたが、高速化の足手まといになることなどを理由に、90年代からは衰退、300系500系、700系、N700系と、高速化を重視した車両に取って代わられ、2012年には完全に消滅してしまいます。

 

JR東日本の2階建て新幹線

さて、一方の1982年に開業した東北新幹線

 

一時期、200系新幹線に2階建て車両を連結して運行していましたが、秋田新幹線などとの併結のため、比較的短命に終わっています。

 

一方で、1990年代、バブルの風潮も相まって、栃木県や群馬県からの新幹線通勤も当たり前だったこの時代、大量輸送を目的に、全車2階建てのE1系新幹線がデビューします。

 

通常2-3配列の新幹線の座席を覆す、3-3配列の車両も用意され、大量輸送に一役買っていました。

f:id:kishuji-kaisoku:20210927232321j:plain

E1系は12両固定編成で、勝手が微妙だったこともあり、後継のE4系では、1編成を8両とし、山形新幹線の400系やE3系E4系同士での併結を可能とし、使い勝手が向上しました。

 

E4系新幹線の詳細については、次の項目で触れていきます。

 

E4系新幹線について

当初は東北新幹線で、Maxやまびこなども担当し、400系、E3系つばさとも併結運転を行っていました。

併結相手がミニ新幹線だったこともあり、ひときわその大きさは目立っていましたね。

 

また、つばさだけでなく、E4系同士で併結運転されることもあり、2つ繋いだ16両編成での運転時は、座席数1634席となり、世界最大の輸送力となります。

f:id:kishuji-kaisoku:20210927232543j:plain

 

しかし、時代が進むにつれて、東北新幹線にも大量輸送より高速輸送が求められるようになりました。

最高速度も240キロということで、320キロのE5系を運行する上ではネックとなっていたE4系は、上越新幹線へと活躍の場を移し、2020年での引退が予定されていました。

 

f:id:kishuji-kaisoku:20210927233008j:plain

 

しかし、2019年の長野豪雨によって、E7W7系が水没してしまった関係で、当初上越新幹線に投入予定だったE7系を、北陸新幹線に投入したため、上越新幹線ではE4系を延命することになりました。

 

f:id:kishuji-kaisoku:20210927233304j:plain

しかしながら、北陸、上越新幹線用のE7系が数を揃えつつあり、ついに本日で定期運用を終了することになりました。

 

乗車記

さて、ここからは車内の様子、過去記事も交えてグリーン車の様子も触れていきたいと思います。

 

E4系の特徴の一つとして、簡単なリフトが設置されています。

これは乗客用ではなく、車内販売の台車を上下に移動させるためのものです。

f:id:kishuji-kaisoku:20210928230524j:plain

というのも、E4系は階段がある関係で、ワゴンを簡単に移動させることが出来ないからです。

どこかで聞いたような気がするのですが、あのワゴンって確か重さ100キロくらいあるそうですよ。

 

また、E4系は、新幹線として車内に売店がある最後の形式です。

f:id:kishuji-kaisoku:20210928230307j:plain

E1系には、リフトがなく、ワゴンの移動は出来なかったため、カゴに飲み物などを入れ、巡回、それ以外の物品は売店で買うスタイルが採用されていました。

E4系にはリフトはあったものの、そのスタイルを踏襲し、車内販売の基地の側面を持たせつつ営業していました。

 

こちらは冒頭でも触れた3-3配列の座席です。

f:id:kishuji-kaisoku:20210928231204j:plain

大量輸送を目的としていたため、主に自由席を中心にこのような座席が採用されていました。

ひじ掛けやリクライニングがなく、現在は少々不満な席ですが、ぎゅうぎゅうの通勤電車に比べると、だいぶ楽だったのではないでしょうか。

 

通常の座席は2-3配列で、特に2階席だと景色が良く見えました。

f:id:kishuji-kaisoku:20210928231632j:plain

 

こちらは2階席から見た冬の上越の景色です。

f:id:kishuji-kaisoku:20210928231757j:plain

 

1階席では、ホームギリギリのスリルや、冬場のスプリンクラー噴射などを楽しむことが出来ました。

f:id:kishuji-kaisoku:20210928231857j:plain

 

そしてこちらはグランクラス顔負けのグリーン車

f:id:kishuji-kaisoku:20210928231958j:plain

フットレストや深いリクライニングなどがあり、快適な座席です。

 

詳しくはこちらもご参照ください。

kishuji-kaisoku.hatenablog.com

 

もう最後ということで、特別なラッピングもされ、上越新幹線を駆け抜けました。

f:id:kishuji-kaisoku:20210928232142j:plain

 

 

いかがだったでしょうか?

 

24年にわたって活躍したE4系新幹線。

 

私個人の話をすれば、小さいころ、大宮(鉄道博物館大宮総合車両センター)に遊びに行くにも、E4系に乗りたいがためにわざわざ新幹線を選んだりしていたものです。

 

大人になってからも、新潟に行く際には頻繁に乗っており、かなりお世話になった車両です。

 

そんな車両もとうとう引退ということで、寂しさもありつつ、新たな上越新幹線の姿に期待しようと思います。

 

ということで、E4系、今までお疲れさまでした!

 

今回もお読みいただきありがとうございました。