【特急踊り子】まもなく定期運用離脱 185系に乗ってきた!
温泉に入りたい…!
伊豆に海の幸を食べに行きたい…!
仕事終わりにプチ贅沢したい…!
皆さん、様々な思いで東海道線特急に乗ったことがあると思います。
本日は3月13日のダイヤ改正で踊り子の定期運用から完全撤退する185系を紹介します。
185系は、1981年に運行を開始した車両で、特急から通勤まで様々な用途に使える車両として設計されました。
国鉄が設計した最後の特急型車両でもあります。
前半は通勤型、特急型両方に使える故の特徴的な設備について、後半は東海道線での具体的な運用例について見ていきたいと思います。
それでは、前半の車内設備を見ていきます。
まずはデッキからです。
普通の特急列車に比較してドア幅が広く取ってあります。
具体的な数値で言うと1000ミリ(1メートル)です。
これはラッシュ時の乗客の乗降を極力スムーズにするための工夫です。
車内は現在の特急のような高級感はなく、質素なデザインとなっています。
かつては簡易リクライニングシートでしたが、JR化後には通常のリクライニングシートに変更されています。
ちなみに今回利用したのは15号車ということで、動力車ではありませんが、後ろから爆音が響いてきます。
車掌の案内も聞き取りにくいほどの轟音を響かせて疾走します。
185系の最大の特徴と言えば、窓が開くことではないでしょうか?
現在、窓を開けることが出来る電車は基本的に通勤型車両のみでかつ、上から下に向かって窓が開くタイプです。
一方、185系は下から上に向かって窓を開くタイプです。
古い動画を見ると、顔や手を出している人の動画も時々見かけますね。
後半戦は、実際の踊り子での運用例を見ていきたいと思います。
185系の見どころの一つとして、まずは熱海駅での増解結があります。
かつてのSV踊り子や現サフィール踊り子は下田への観光に特化している一方で、185系は修善寺乗り入れなどにも使われていました。
10両(伊豆急下田行き)+5両(修善寺行き)の15両編成は在来線特急として最長の編成でした。
後継のE257系は9両+5両のため、14両編成での運転となります。
185系は運転台間の通り抜けが出来ない関係で、修善寺方面、下田方面それぞれから来た列車に車掌が乗務しています。
この緑色の乗務員室がいかにも国鉄車という感じがします。
185系踊り子はB特急料金の適応で、自由席も設定されていたので、気軽に乗れた点も良かったですよね。
ちなみに、踊り子以外の運用としては、高崎線の水上やあかぎ、東北新幹線暫定開業時の新幹線リレー号、ムーンライトながら、各種ライナーなど多岐に渡っていました。
最初のデビューから実に40年にわたって運行された185系。
とりあえず、今までお疲れ様、と伝えたいですね。
いかがだったでしょうか?
爆音、特急なのに開く窓など今の特急とは一線を画す存在だった185系。
そんな185系の運用で最後まで残っていたのが踊り子号でした。
昨年のダイヤ改正で、その役割の一部をE257系に譲り、今回ついにすべての運用から離脱することになりました。
2021年の終わりまでには全廃されるとのことです。
定期運用はあと一週間ほどですが、最後まで元気に走ってほしいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。