【鈍足すぎる】ワイドビューふじかわはなぜ遅いのか?
特急電車…
それは停車駅を絞り、目的地に早く着くことを求められる列車です。
中には特別な料金を取って、運行される列車もいます。
停車駅が基本的に少なくなっており、加減速も少ない特急は、その足の速さがウリです。
ところが、身延線の特急ふじかわ、飯田線の特急伊那路は非常に鈍足で知られています。
みなさんこんにちは!
まずは身延線について見ていきましょう。
静岡、甲府側ともに利用者が多く、それぞれ西富士宮、鰍沢口までの区間列車が多く運行されています。
また、特急ふじかわは富士から東海道本線に入り、静岡まで運行され、新幹線への接続なども考慮され、両都市圏においてはかなり便利な路線だと思います。
富士から富士宮周辺の区間にかけては、富士山が良く見えることで有名です。
沿線の富士山本宮浅間大社などからもよく見えます。
一方で、それ以外の西富士宮から鰍沢口の区間においては、勾配やカーブも多く、かなりの低速運行を余儀なくされます。
特急ですら時速50キロを下回る低速運転に加え、山間部は単線ということもあり、交換待ちなども頻繁にあります。
富士から甲府の距離は88キロほどで、甲府ー八王子と同距離です。
例えば特急あずさであれば、甲府から八王子を最速で50分ほどで走破しますが、ふじかわは2時間近くかかります。
この時間の長さが、身延線がいかに線形の悪い路線かということを物語っていると思います。
ですが、山間部については、富士川に沿って美しい景色も拝むことが出来、悪いものでもないですね。
表定速度がかなり遅くなりそうなふじかわですが、東海道線区間では高速で運転できるので、何とか日本一遅い特急の称号は受けずに済んでいます。
さて、今回はそんなふじかわの鈍足区間の始まり、富士宮から乗車をしました。
使用車両は373系です。
両開きの扉だったり、デッキとの境界が不完全だったり、どことなく通勤も意識している特急車両なんだろうなぁ…という印象を受けます。
JR東海区間のホームライナー系統や、定期列車時代のムーンライトながらに使われたなど、比較的マルチな車両です。
時間の問題もあるとは思いますが、静岡から富士宮までの区間では通勤需要があり、利用者が多い一方、それから先は空気輸送状態です。
ちなみにこの時は私以外の乗客がいませんでした笑
沿線の身延には日蓮宗の総本山などの他、下部温泉などがあり、随一の観光地となっています。
身延線をゆっくりと走ってきたふじかわですが、甲府の近くになってくると、また特急らしい高速な走りを見せてくれます。
いかがだったでしょうか?
カーブに勾配が多く、鈍足特急なんて呼ばれている特急ふじかわ。
しかし、静岡、甲府の近くでは利用客も多く、重要な役割も担っています。
沿線にも有名な観光地やうつくしい景色を楽しめる場所も多く、楽しい路線の一つだと思います。
暇なときには是非とも身延の旅へ!!
今回もお読みいただきありがとうございました。