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【存廃議論開始】大糸線はどうなるのか?

みなさんこんにちは。

 

先日、大糸線JR西日本区間について、3月から存廃議論を行う予定との発表がありました。

 

2月初っ端から暗い記事を取り上げますが、最後までお読みいただければ幸いです。

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はじめに大糸線について簡単に確認します。

大糸線は長野県の松本から新潟県糸魚川を結ぶ路線です。

 

途中の南小谷JR東日本JR西日本の管轄が変わり、両者でその格差がかなり大きい路線です。

下の写真はその格差がよくわかるのではないでしょうか。

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南小谷以南は多くはないものの東京方面から9両編成の特急あずさが直通し、電化されている一方、以北は非電化でキハ120が2両程度で活躍しています。

 

キハ120はJR西日本の非電化区間で需要が少ない路線(芸備線木次線など)の基本車両として使われているので、この区間の需要の低さがうかがえます。

 

 

北陸新幹線が開業して以降、北陸本線が順次経営分離されていることもあり、JR西日本にとって大糸線は飛び地在来線となっています。

他に、城端線氷見線高山本線(富山ー猪谷)、七尾線が飛び地になっており、将来的には越美北線も該当するとされています。

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経営分離されたえちごトキめき鉄道(旧北陸本線)

 

中でも大糸線は特段に利用者が少なく、沿線人口も大きくないため、かなり厳しい状況にあるとされています。

JR東日本区間では特急も運行されており、信濃大町などの大きめの街や白馬といったスキーの名所があり、冬場はそこそこの利用があると思います。

 

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一方、白馬から先になってくると、だんだん沿線人口が減り、境界の南小谷でも民家はかなり少なくなります。

 

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駅前の様子 姫川が流れる

 

南小谷を出ると、糸魚川まで街という街はなく、姫川に沿って線路が続くのみです。

徐行区間もあり、距離の割には時間がかかるなど、問題点も多い区間ともいえます。

 

さて、将来的にどうなるかについてはこれから議論されていくので分かりませんが、利用者も多くない上、飛び地なのでJR西日本としては手放したいと思います。

ただ、かつて地元としても復旧費用の一部を負担したことから、簡単には頷かないであろうことも予想はつきます。

 

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北陸本線時代の名残で長いホームをもつ糸魚川駅

富山なら新幹線も全て停まり、街も大きいので、高山本線を管理することも不可能ではないと思いますが、糸魚川は停車する新幹線も少ない上、利用者も少ない大糸線のためだけに一定の人員を配置しなければならないので、あまり好ましくはないと思います。

個人的には変なところで分けずに、全部JR東日本に任せておけば良かったのでは?と思ったりもします。

とはいえ、今更JR東日本が引き取ってくれるとも思いにくいですし、どうなるかは今後も見ていく必要がありそうです。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

一部区間で存廃議論がされる大糸線

 

姫川沿線の景色は非常に美しいですが、沿線人口の少なさやJR西にとって飛び地という多くの問題点があります。

 

バス転換なども十分あり得ると思います。

沿線やJRの納得できる形で議論がまとまることを願っています。

 

今回もお読みいただきありがとうございました。