日本の大動脈を担ってきた東海道本線(17) 【鉄道唱歌再編】【神戸】
みなさん、こんにちは!
東海道線の旅は終点の神戸です。
当初は16回って言いましたが、書きたいことが結構あったので、17回になってしまいました笑
本日は、神戸市についてと、神戸駅が担う鉄道上の重要な役割について見ていきます。
神戸市
京阪神という言葉が示す通り、関西の重要な都市の一つである神戸市。
横浜に次ぐ大規模な港湾で、また、関西のおしゃれタウンとしてもその名を馳せていますね。
平清盛が大改修を行った大輪田泊がその始まりで、平安時代の末期から鎌倉時代にかけて中国の宋との間で行われた、日宋貿易でたいそう栄えていました。
表記なども変わっていますが、和田岬として現在もその名を残しています。
ちなみに、神戸市の繁華街は神戸駅周辺かと思いきや、その2つ大阪よりの三ノ宮駅です。
昔は、神戸駅周辺が栄えていたようですが、太平洋戦争の復興などを通じて繁華街は東側に移ったとのことです。
この後も触れますが、鉄道の運行上で特段に重要な駅ではない上、繁華街は三ノ宮駅周辺なので、神戸駅が東海道本線の終点で山陽本線の起点であるという事実はあまり知られていません。
東海道本線の終点
このシリーズの最初にも触れましたが、東京駅から続いてきた東海道本線はここで終点を迎えます。
東海道本線は実に営業キロ589.5キロと、その他多数の支線を持ち、本線を名乗る路線として、日本で2番目の長さを誇ります。
かつては昼夜を問わず、東名阪、その先の山陽九州方面に向け、多くの貨物列車や特急列車が走っていました。
1964年以降、徐々に新幹線に速達の役割を譲りながらも、貨物輸送など、現在でも重要な役割を担い続けています。
山陽本線の起点
東海道本線は神戸駅で終点を迎えますが、この区間はJR神戸線の愛称を持ち、線路は続いています。
鉄道要覧的に言えば、神戸から西へ伸びる路線は、山陽本線です。
東海道本線や鹿児島本線とともに、日本の最重要の役割を担い、新幹線に役割は譲っていますが、地域輸送や貨物輸送など、重要な役割を担っています。
山陽本線は、この神戸駅を始発とし、九州福岡の門司駅までを結んでいます。
最後の下関ー門司だけがJR九州の管轄で、他は全線JR西日本が管理しています。
その昔、関門海峡の開通前は、三田尻(現在の防府)が終点で、少し戻った徳山港からの連絡船が九州への主たるアクセス手段でした。
いかがだったでしょうか?
1872年に新橋ー横浜に初めて開通した東海道本線。
日本で初めての鉄道でもあり、その原点と言えるでしょう。
昔は名だたる寝台特急が、新幹線に主役を譲った今でも貨物輸送など、重要な役割を担い続けています。
全区間に渡って本数も多いので、鈍行旅行をしてみるのも面白いかもしれませんね。
東海道本線シリーズ、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
山陽本線は、もしまた気が向いたらやります笑