【E217系】もうすぐ交代 総武快速・横須賀線でラストスパート
来る12月21日(月)より、総武快速・横須賀線の新型車両E235系の運行が始まります。
鎌倉車両センターの線路容量などからE217系は順次廃車が出るものと予想されます。
今日はそんなプレハブ第一世代、E217系を見ていきたいと思います。
時は1990年代、総武快速・横須賀線の主力車両は113系でした。しかし、都心に乗り入れる列車ということで、1994年よりE217系が投入されます。
113系からバトンを受け継ぎ、26年に渡り活躍してきました。
この車両のすごい点は、登場から引退まで1両も廃車になっていないことです。
後から登場したE231系にはすでに廃車が出ています。
もちろん、本形式が総武快速・横須賀線でのみの使用を想定されたという面も大きいとは思いますが、それでも廃車が出ていないのはとても凄いことです。
他の近郊型は10両+5両ですが、E217系は11両+4両で運転していたのがポイントですね。
これは、逗子駅の留置線の有効長が約12両ほどで、5両だと2編成しか置けない上に2両分の無駄が出てしまうためだそうです。
ところが…
基本編成は11両ですが、この11両という面にも不都合が生じる駅があります。
それがこちらの田浦駅です。
ホームが9.9両分程度しかなく、1両目と2両目の一番前のドアが開きません。
113系時代は、3ドアで、もう少し内側にドアがあったため、1両目のドアカットのみで済みましたが、4ドア化以降はこのような形となりました。
まあ、今紹介した編成の話についてはE235系にも引き継がれるので、E217系だけのポイントではなかったですね…笑
まもなく見られなくなってしまうものと言えば、このボックスシートですね。
鎌倉への観光需要を意識して設置していたものですが、武蔵小杉の需要増加や、総武線の殺人的ラッシュに対応するため、E235系ではオールロングシートになります。
最後にグリーン車を見ておきましょう。
とはいっても、E231系などと仕様はほぼ同じなので、あえて紹介することはありません。
しいて言えば、E235系ではLCDなど新しい技術を投入したグリーン車となるそうなので、アナログ式のグリーン車の記録は残しておいても良いかもしれませんね。
おまけ…
この車両は登場時には幕張と鎌倉に分けて配属され、のちに全車が鎌倉所属となりました。
最初に幕張にいた車両は、幕張車両センターを意味する千マリと表記されていたのですが、鎌倉車両センターを意味する横クラに書き直された痕跡があったりします。
E235系ははじめから全車鎌倉所属なので、この書き直し痕も見られませんね…笑
さて、いかがだったでしょうか?
およそ30年にわたって、総武快速、横須賀線を疾走してきたE217系。
流石に運転士ドア横がボコボコになっていたり、ギシギシ音を立てる個体がいたり、ガタが来た感は否めません。
その都度、問題個所を補修して、活躍してきたE217系の雄姿をカメラに収めておきましょう。
今回もお読みいただきありがとうございました。