私鉄座席指定列車シリーズ(3) TJライナー
座席指定列車シリーズ第三段です。
東武鉄道は大きく浅草を始発にする本線系統と、池袋を始発にする東上線系統に分かれています。
かつての東上鉄道と東武鉄道の対等合併でこのような形となっています。
また、この2系統が直接結ばれておらず、秩父鉄道を介して車両をやり取りしているのもポイントです。
東上線は寄居で、本線(伊勢崎線)は羽生で秩父鉄道と接続しています
さて、東の西武、西の東武と名高い池袋から乗車します。
10年以上前から運行され、座席指定列車の先駆けのような存在です。
池袋駅では券売機の場所によって、乗る号車が変わってきます。適当な場所で買ってしまうと、一番前まで歩かなければならないこともあるので、気を付けてください。
昼間はロングシートで通勤型、朝夕は座席を90度回転してTJライナーとして運行します。
TJライナー時の面白い点として、独自の改札方式が採用されています。
券面に記載されたQRコードを機械に読ませることで、車内改札の省略や誤乗の防止を図っています。
事実上の指定席前提で、JRなどのように、車掌が切符を確認することも、端末をもって歩き回ることないので、これは人件費の削減にもつなげられていいと思います。
停車駅は、池袋、ふじみ野、川越、川越市、坂戸、東松山、森林公園、つきのわ、武蔵嵐山、小川町です。
池袋ーふじみ野間に390円のライナー料金がかかりますが、以降は乗車券のみで乗れます。
ちなみに、朝の時間帯も上り方面に運行されますが、森林公園始発で、川越市は通過します。
2008年運行開始と、先駆者的な存在であるため、車内はシンプルなデザインとなっています。
関東で一番、私鉄でも二番目に長い路線網を持つ東武鉄道ということで、埼玉県のかなり奥まったところ、JRでいえば深谷のあたりまで線路は続きます。
流石に小川町まで行ってしまうと帰れないので、坂戸から越生線に乗り換え、越生からJR八高線に乗り継ぎます。
東武といえば、このデザインの車両が真っ先に浮かぶけど、今や越生線とか、メイン路線ではない所で活躍するようになってしまいました。
越生駅では、JR側には簡易改札しか設置されておらず、東武からの乗り換え時には忘れがちですが、確実にタッチしてください。
高麗川ー高崎間は非電化のため、キハ110系といった車両が活躍しています。
E233系の活動範囲広いよなぁ…
隙間時間を縫って八高線の運行にも入るとはね笑
さて、いかがだったでしょうか?
比較的長距離を持っている東武鉄道。
座席指定列車の群雄割拠の時代を先走っていたTJライナーなど、昔は田舎臭いイメージもあった東武鉄道ですが、実は先見の明があったのではないでしょうか?
基本朝夕しか運行されない列車ではありますが、暇があったら乗ってみてください。
今回もお読みいただきありがとうございました。