【東武の思い】SLを守りたい! 多くの鉄道会社が協力
皆さん、こんにちは!
今回は東武で運行するSL大樹を紹介します。
このSL計画は2015年に始まり、2年という長い年月を経て、2017年に実現したプロジェクトです。
そこには多くの鉄道会社の協力がありました…
まずは、本列車の顔、SLについて見ていきます。
形式としては、C11型機関車で、生まれは1941年だそうです。
今年で実に79歳です。
長らく北海道を活躍の場として、北の大地を走り回ったのち、1974年にはその役を終え、北海道の公園に静態保存されました。
そんなC11-207に転機が訪れたのは、1999年。
NHKの朝ドラにて北海道を舞台にした鉄道員の話が放送されると、道内にSL復活を求める声が大きくなりました。
おそらく、苗穂でしょうか、半年間の整備を経て、再び線路に立ちました。
14年間の活躍の後、再び訪れた転機…
JR北海道が安全装置取り付けの費用を捻出できないことを理由に、当機は廃車が決まります。
その危機を救ったのが東武鉄道でした。
C11をJR北海道から借り受ける形で運行することになりました。
しかししかし、SLだけあってもダメで、客車、補助機関車、転車台、運行ノウハウなどクリアすべき問題はたくさんありましたが、多くのJRやSLを運行している会社が協力をしました。
まず、東武の安全装置を搭載するための車掌車。
SL本体は狭く、構造も複雑なため、安全装置は車掌車に搭載しています。
続いて、私たちが乗ることになる客車。
これはJR四国が保有していた14系客車を譲り受けて使っています。
昭和40年ころの製造で、また、14系客車のトップナンバーであるなど、こちらも鉄道車両としての価値が非常に高いものとなっています。
こちらはJR西日本の長門市駅や三次駅などで使われていたものを譲渡を受けて使っています。
さらにさらに…
SLを補助する機関車として赤色のDE10の1099号機がJR東日本から譲渡されています。
二機目の車両(1109号機)は、秋田総合車両センターで青に金帯の北斗星色に塗装変更されました。
そして一番重要な運行ノウハウや整備方法など。
これはSL運行の先輩であるJR北海道、大井川鐵道、真岡鐵道、秩父鉄道などで指導を受けたそうです。
大井川鐵道や真岡鐵道にとってはSLが経営の要といった面まであるにも関わらず、協力したという点はとても胸が熱くなります。
いかがだったでしょうか?
SLに、14系客車トップナンバー、国鉄色DE10など、歴史的価値の高い車両が東武鉄道に集結しました。
鉄道好きでなくても楽しめると思います。
鬼怒川温泉と、東京からも比較的近い場所なので、アクセスも容易です。
国鉄や昭和を思い出したい方、国鉄は知らないけど興味のある方、鬼滅の無限列車でSLに興味を持った方、是非行ってみてください笑
今回もお読みいただきありがとうございました。
※大樹の具体的な乗車記は次回に回したいと思います。