【VSEが引退】小田急最高傑作の特急列車
♪あなたはいま どの空を見ているの…
小田急CMの定番、ロマンスをもう一度の車内メロディーが流れ、VSEは新宿を発車していきます。
皆さんこんにちは。
本日は小田急ロマンスカーの最高傑作とも称される50000形、VSEを見ていきます。
小田急は、新宿と小田原を結ぶ路線であり、特急は箱根湯本まで直通運転を行うため、その観光には非常に便利な列車です。
ロマンスカーの歴史は戦前から戦後にまでさかのぼる伝統ある特急です。
当時の常識を大きく覆す、流線形のデザインとした3000形SE車を筆頭に、その時代に合わせた車両を開発してきました。
NSE、LSE、HiSE、RSE…
様々な観光のスタイルに合わせて、多くの車両が開発されてきました。
連接台車や前面展望はロマンスカーならではの特徴です。
しかし、その後は箱根への需要が下がり、通勤などの普段使いの需要が増えたことから、大きくコンセプトを変え、良くも悪くも”普通の特急”とも言えるEXEが登場します。
その後も箱根の需要は減り、JR東日本の湘南新宿ラインが開業するなど、状況が更に変わりつつあったことから、起爆剤要素として、新たなロマンスカーが開発されることになります。
それが今回の主役でもあるVSEです。
前面展望、連接台車などを再び採用し、”ロマンスカーの中のロマンスカー”とまで言われたまさに最高傑作の車両とされています。
この車両登場以後、箱根への需要も再び増加しています。
2005年の登場以降、箱根に多くの人を運んできましたが、連接台車や独自の車体傾斜装置による複雑な構造から維持が難しいと判断されたため、機器更新を行わずに引退となりました。
今後の小田急特急はMSE、GSE、EXEを中心に運用していくこととなります。
前面展望は引き続きGSEで楽しむことが出来ます。
いかがだったでしょうか?
減少していた箱根への観光客を増やした立役者でもあります。
小田急としても、車両の継続使用を考えてはいたようですが、構造の特殊性などから難しいと判断され、引退という形になりました。
ダイヤ改正以降、臨時のダイヤなどもあるとのことですが、2023年の秋までには廃車される予定です。
箱根へはぜひ残り少ないVSEで!
今回もお読みいただきありがとうございました。