日本の大動脈を担ってきた東海道本線(4) 【鉄道唱歌再編】【横須賀】
皆さん、こんにちは。
早速ですが、横須賀線をご利用されたことはありますか?
横須賀線は、東海道線の支線となっており、大船で本線から分岐します。
大船、鎌倉、逗子、横須賀を経由し、久里浜まで至る路線となっています。
当路線の背景としては、横須賀軍港への物資輸送を目的とした軍事路線として開業しました。
そのような事情もあり、鎌倉の寺社境内にも線路が引かれていることは大きな特徴と言えます。
横須賀駅を降りると、すぐ目の前には横須賀軍港が広がっている一方、市の繁華街は京急の横須賀中央駅周辺である面からも、当線が軍用路線として開業したことは容易に想像がつきます。
私は、鉄道ほどではありませんが、軍事についても多少の心得があるつもりなので、今回はその辺をメインに見ていけたらと思います。
記念艦三笠
日本海軍史に残る重要な艦艇の一つに戦艦三笠があると思います。
コンクリートで固定されており、動くことは一切できませんが、当時の姿をとどめる艦として、世界三大記念艦としても知られています。
特に、三笠は世界で唯一現存する前弩級戦艦ということで、非常に価値が高いものです。
弩級戦艦とは、イギリスで建造された、従来の戦艦よりも大型であったドレッドノートと同等の戦力を有する戦艦を指します。
頭文字の当て字から弩級と称されます。
尚、その後は超弩級戦艦、超々弩級戦艦などと称されていきます。
艦の内部にも入ることが出来、狭く複雑な艦内の見学や、ダミーではあるものの砲塔の近くにも行くことが出来ます。
横須賀軍港巡り
続いては、軍港巡りです。
コチラは、小型の船に乗って横須賀軍港内を遊覧する内容で、1時間ほどです。
アメリカの原子力空母や、海上自衛隊の艦艇などを見学できます。
当然、どの艦艇がどこにいるか等については非公開のため、何を見れるかは当日の運次第となります。
太平洋西部の安全や、オセアニア、アジア諸国等への防衛などを目的に、アメリカ国外では唯一原子力空母が配属されています。
現在のアメリカ空母は歴代の大統領に由来している艦が多いですが、日本には太平洋戦争時に活躍した人物の名を冠する艦の入港は避けるなどの配慮がされています。
横須賀配備になったことのある空母としては、通常推進のミッドウェイ、インディペンデンス、キティ・ホーク、原子力推進のジョージ・ワシントン、ロナルド・レーガンなどがあります。
尚、アメリカ空母が停泊する第6ドックは、かつて戦艦大和の3番艦である信濃を建造したドックでもあります。
軍港内を一通り航海するので、海上自衛隊の護衛艦や、旧日本海軍時代からの施設など、様々なものを見学できます。
正直、こんなものまで見せちゃっていいの!?というものも遠いところながらも見ることが出来たりするので、満足度は高いと思います。
特に、原子力空母はこの辺では横須賀にしかいないので、非常に良い経験になると思います。
海上自衛隊 一般公開
昨今はテロ対策を理由に、アメリカ軍の公開はほとんどありませんが、海上自衛隊は割と定期的に一般公開をしていたりします。
これは、南極の海も航海できるように特殊な造りとなっている砕氷艦しらせです。
艦内にも入ることが出来、計器なども見せてもらえます。
一般公開の日に、三笠とともに見学すると、新旧の違いなんかも発見できるかもしれませんね。
私が行ったときには、潜水艦の上を歩くことも出来ました。
ちなみに、緑のカバーで覆ってあるのは、その箇所の厚さが国家機密だからです。
潜水艦は、その厚さが重要になってくるため、正確な数値の割り出しなどは避けなければなりません。
ちなみに、自衛隊の一般公開は無料で見学することが出来ます。
いかがだったでしょうか?
旧日本海軍時代から重要な役割を担ってきた横須賀。
現在でもアメリカの空母が配置されるなど、アジア、太平洋地域の重要な拠点だと思います。
新旧の艦艇を見学することも出来るので、楽しいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。