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【京成はダサくない!】ギリギリのタイミングで全線改軌を決めた大英断!

皆さんこんにちは!

 

前回で京成シリーズを終わりにしようと思っていたのですが、線路幅を全線で変更した京成電鉄の英断を是非とも紹介したいと思ったので、もう一回京成シリーズです。

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ご存じだと思いますが、鉄道は二本の線路の上を走行します。

その線路の幅は鉄道会社であったり、その会社の背景によって様々です。

 

基本的には、線路幅が広いほど安定走行や高速走行が可能ですが、曲線半径が大きくなります。

 

基本的にJR在来線関東私鉄大半東京メトロ大半狭軌と呼ばれる1067ミリ新幹線関西私鉄大半標準軌と呼ばれる1435ミリが日本の主要な線路幅です。

 

一方、多くの路面電車京王都営新宿線などについては馬車軌と呼ばれる1372ミリの特殊な軌道を使っています。

馬車軌の誕生背景としては、馬車が活躍していた時代、どうにも馬の足が線路に引っ掛かり、馬が怪我してしまうので、それを防ぐためでした。

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さて、ここからが本題ですが、かつて路面電車から出発した私鉄については、多くが馬車軌道でした。

しかし、のちに狭軌、もしくは標準軌への改軌を行っています。

電車の本数が多ければ、とても安易に改軌を行うことは出来ないので、現代において改軌するのは不可能と言えます。

 

そんな中、ギリギリのタイミングで標準軌に改軌したのが京成電鉄でした。

時は1957年京急電鉄京成電鉄は、都営浅草線を介した直通運転を計画します。

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当時、京浜急行側は諸々あって2回改軌していたため、都営線京急に合わせた標準軌で建設されることになりました。

一方、この時点で馬車軌道だった京成は支線を含めた全線を改軌することを決めます(どの鉄道会社と直通を行うかで京急は何度も改軌をしており、京成はそのとばっちりを受けたイメージです)。

 

1959年10月9日、営業運転を止めることなく100キロに及ぶ京成電鉄全線、及び新京成電鉄の改軌が始まります。

そして約2か月後の11月30日、全線改軌を完遂しました。

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鉄道の需要もこれからどんどん伸びていく時代に突入するため、改軌できる本当に最後のタイミングだったと思います。

 

この見事な大英断のおかげで、京成スカイライナーは160キロ運転が出来ますし、線路幅を理由にした乗り換えはしなくて済みます。

新京成線津田沼止まりになることなく、千葉線まで直通可能、また成田空港羽田空港を電車一本で移動することも出来ます。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

ギリギリのタイミングで全線改軌を決めた京成電鉄

まさに大英断にふさわしいでしょう。

 

関東私鉄の中ではダサいというイメージが付きまとっていますが、過去には男前な決断をしていたんですね。

 

 

今回もお読みいただきありがとうございました。