【房総特急】圧倒的道路が有利!?わかしお、さざなみ、しおさいを比較してみよう!
皆さん、こんにちは!
本日は房総特急の比較をしてみたいと思います。
現在房総には外房線にわかしお、内房線にさざなみ、総武本線にしおさいが運行されています。
かつては成田線にあやめという列車が運行されていましたが、現在は廃止になっています。
房総特急がここ最近、規模の縮小傾向にあるというのはご存じの方も多いと思います。
特に、数年前のさざなみの大幅減便並びに全列車君津止まりとなったことは記憶に新しいと思います。
なぜ、房総特急はここまで衰退してしまったのでしょうか…?
わかしお
まずは外房線系統のわかしおです。結論から言うと、わかしおは、房総特急の中では最も元気です。
房総特急が衰退傾向にある最たる原因が高速道路の整備に伴うバスの優位性です。
料金、時間ともにバスが優位に立てる箇所が多いためです。
ところが、外房エリアには高速道路が未整備のため、鉄道文化が残っていると言えます。
さざなみが全て君津止まりの中、終点である安房鴨川まで行く列車も多いことから、外房における鉄道の優位性は高いと思います。
さざなみ
房総特急の中で特に瀕死なのがさざなみです。館山自動車道の存在や東京湾アクアラインが開業した辺りから雲行きが怪しくなってきました…
全列車君津止まり、かつ全ての列車が5両での運転、しかも上りは朝のみ、下りは夕方のみという状況です。
言うまでもなく、完全にビジネス需要のみを意識したことが分かります。
しおさい
本数としては、外房に次いで多いしおさい。
わかしお、さざなみが京葉線経由になってからは、総武本線系統での優等列車として都市間輸送を担ってきたと言えるでしょう。
わかしお、さざなみが京葉線経由の理由は、成田エクスプレスの運行開始に伴って、線路を譲るためです。
千葉までの利用が非常に高い総武線経由の点や、空港アクセスを意識して千葉を通過する成田エクスプレスとの棲み分けなどから、そこそこの需要があるものと思われます。
あやめ
もはやあやめを覚えている方はいるのでしょうか…?
やはり、この列車も高速道路などによるバスの勢いに押されて廃止とされています。また、末期は佐原ー銚子間で各駅運転をしており、速達の意味を成していなかったことも原因かもしれません。
現在は、6月に”あやめ祭号”として、臨時列車が設定されています。
新車投入が遅すぎたか…?
なぜ、これほどまで房総特急は衰退したのでしょうか…?
やはり、房総地区への新車投入が遅れたことが、衰退の一助になったと思います。
いつまでも国鉄車を使っていてはサービスも下がりますし、乗り心地の問題もあるでしょう。
また、新たに投入したE257系が5両単位という面からも、需要に応じた分割併合運転を行う予定であったことは言うまでもありません。
現在は、余剰編成も発生し、豊田常駐(豊田車両センターに貸し出している波動用車両のこと)や踊り子修善寺乗り入れの列車に充当できるほど編成が余っています。
いかがだったでしょうか?
房総特急衰退の最たる理由は道路整備によるものです。
確かに、料金が安く、早いのならバスに流れるのも頷けます。
ですが、東京から2時間もあれば行ける房総エリア、関東とは思えないようなローカル線を楽しめる点は非常に面白いと思います。
皆さん、房総半島に行かれるときは是非とも鉄道をご利用ください!
今回もお読みいただきありがとうございました。