私鉄座席指定列車シリーズ(4) 京急イブニング・ウィング
私鉄座席指定列車シリーズ、第4弾です。
今回は、京浜急行で運行されるイブニング・ウィングを紹介します。
始めに京浜急行について、少し見ておきましょう。
関東私鉄でJRに並行する路線はほとんどありませんが、京急だけは東海道線と並行し、競合関係にあります。
京急が運賃を下げたところで、JRにそれ以上に下げられてしまうため、もはや料金での勝負は諦めていると言えます。
今回は主に速度に焦点を置くので、逝っとけダイヤが気になった方は調べてみてください。
京急ファンの友人から聞いた話なのですが、京急ではJRを見かけたら追い越せと言われており、逆にJRでは京急を見かけてもムキになるなと言われているそうです。
京浜エリアでは2社の熾烈な争いが今日も繰り広げられています。
さて、本題のイブニング・ウィングを見ていきます。
遠近分離ということで、品川を出ると上大岡まで停まりません。
京急蒲田、京急川崎、横浜などのターミナル駅はすべて通過していきます。
全体の停車駅としては、品川、上大岡、金沢文庫、金沢八景、横須賀中央、堀之内、新大津、北久里浜、京急久里浜、(YRP野比)、(京急長沢)、(津久井浜)、(三浦海岸)、(三崎口)などとなります。
19時30分以前と23時台以降の列車が主に京急久里浜止まり、それ以外が三崎口行きとなります。
品川駅ではJRから乗り換えた改札口に窓口がありますが、ここでは指定券が買えません。
2.3番線ホームに向かう階段の途中などに券売機が設置されているので、そちらで購入しましょう。
料金は上大岡までの区間で300円、以降は無料となっています。
ウィング号には1か月間乗ることができるウィングパスというものも発売されています。
5500円なので、19回乗ると元が取れます。
京急沿線の方は検討しても良いかもしれませんね。
使用車両は2100系で、関東では唯一の転換クロスシートを備えた車両です。
当ブログを読んでくださっている皆さんはご存知の方も多いと思いますが、転換クロスシートとは、座席の背もたれの向きを進行方向に合わせて変えることができるシートです。
東京(と仙台)以外は大都市圏でも割と主流のシートです。
先ほども紹介した通り、品川の次は上大岡となります。
あまり遠くに行くと帰ってこれないので、今回は上大岡で降りておきました笑
いかがだったでしょうか?
赤いハマのあん畜生などど揶揄される京急。
標準軌軌道を活かした高速運転やJR東海道線との競争は必見です。
鉄道ファンにもかなり寛容な態度を取ってくれている会社なことでも有名です。
速い列車に乗りたくなった時はぜひ京浜急行に!
今回もお読みいただきありがとうございました。