【遠近分離】京葉線通勤快速はなぜ停車駅が少ない?
皆さん、こんにちは。
早速ですが、遠近分離という考え方はご存じでしょうか?
ざっくり説明すると、遠くのお客さんを優先的に運ぶために、都心に近い駅を通過扱いにするというのが遠近分離です。
私鉄系のライナーや、JRでは通勤特快、通勤快速などが有名どころですね。
今回は、京葉線通勤快速の停車駅が少ないことについて、総武線と比較しながら考察します。
さて、まずは千葉のJR2線について復習してみましょう。
始めに総武線です。
総武線は、東京から千葉、千葉からは総武本線として銚子までを結ぶ路線です。
特に東京ー千葉間は混雑も酷く、国鉄通勤五方面作戦で複々線化された路線の一つです。
複々線化によって混雑率自体は200%前後にまで下がりましたが、それ以前は300%を超えていたそうです。
総武線と言えば黄色い電車というイメージの方も多いでしょう。
続いて京葉線です。
京葉線も、開業は国鉄時代ですが、1980年代と比較的新しい路線です。
総武線のラッシュがあまりにも酷いため、その客を分散させようという計画の元で開業した路線です。
成田新幹線の跡地を利用した経緯から東京駅が離れていることで有名です。
さて、ここからが本題です。
京葉線は東京駅が離れていることに加え、所要時間も総武線の方が短いです。
これでは、京葉線を使うメリットが見当たらず、当初の総武線の客を京葉線に流すという目的も達成できません。
そこで、通勤快速という、京葉線内をほぼ通過する列車を設定し、総武線より所要時間が短いことをセールスポイントにしました。
また、外房、内房線内において多くの駅に停車することで、千葉から総武線を利用していた客層を京葉線にシフトさせることに成功します。
ちなみに、総武線内にも通勤快速が設定されています。
停車駅も千葉、船橋、錦糸町、馬喰町、新日本橋、東京ということでだいぶ絞られています。
ただし、千葉か成田始発ということで、外房、内房には入りません。
このようにして、千葉県内東部方面は総武線系統、南部方面は京葉線系統という棲み分けがある程度は出来ているのかなと思います。
いかがだったでしょうか?
今回は千葉県の鉄道事情について触れてみました。
そもそも、千葉以西について、東京と結ぶ路線は非常に多いことで有名です。
京成線、JR総武線、東京メトロ東西線、(都営新宿線)、JR京葉線…
今回は主にJRについて触れましたが、今後は私鉄組にも触れ、千葉の鉄道事情なども考察していきたいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。