【E257系】かいじ波動輸送 武田菱の車両に乗車
みなさん、こんにちは
早速ですが、 E257系、と聞いて浮かんだイメージは何ですか??
何が浮かびましたか?
E257系0番台は全ての車両が踊り子に転用されたわけではなく、数編成は波動輸送用に、松本車両センターに残留しています。
少し前の記事になってしまって恐縮ですが、新宿に行った際、臨時のかいじの運行があり、E257系が充当されました。
ということで2回にわたってE257系0番台、2000番台について見ていきます。
前半戦は0番台です。
時は1990年から2000年前半にかけて、中央線特急は松本車両センター所属の183系電車が使用されていました。
しかしいつまでも国鉄車を使うわけにはいかないということで、E351系やE257系が投入されます。
カーブの多い中央本線でも高速を維持するために振り子式装置を搭載したのがE351系スーパーあずさでした。
しかし、この車両はカーブ走行時の傾斜角が大きいことや、カーブに差し掛かってから振り子が作動していたなど、乗り心地には難がありました。
乗客が酔ったり、車掌でも酔うこともあったそう。しまいには傾きすぎてトンネルに擦ったこともあったようですが、所要時間は後述のE257系や183系に比較して、かなり早いものでした。
乗り心地が悪いということで、決して好評ではなかったE351系に代わり、残りの183系を置き換えたのが、今回の主役E257系0番台です。
この車両には、振り子式装置の搭載はなく、E351系ほどスピードは出せませんが、低重心化をはかり、乗り心地は改善されました。
松本車両センター内の線路有効長や大糸線への乗り入れの関係で9両+2両で運転されていたのが特徴です。
時間はかかれど乗り心地はよく、特殊な構造でもないのでE351系と違い、在籍本数も多かったです。
大糸線や千葉への乗り入れも担当するなど、オールマイティに活躍していました。
ちなみに武田家のおひざ元、甲州山梨を通過するということで、家紋である武田菱をイメージしたデザインです。
車両ごとに色の配置が異なる点はおもしろいですね。
さて、スーパーあずさはE351系、あずさ、かいじはE257系が担当していましたが、時には車両繰りの都合でE257系がスーパーあずさの代走に入ることもあったようです。所要時間や座席配置に変更が出るなど、少々の問題がありました。
また大月に停まるスーパーあずさがあったかと思えば、大月を通過するあずさもあるなど、特急再編の必要が出てきていました。
そこで、持ち上がった計画が、新型車両で特急を統一し、スーパーあずさをあずさに統合するものでした。
長期間の試運転を経て、E353系がデビューし、E351系、E257系の順に置き換えていきました。
E351系は、比較的車齢が高かったことや、構造の特殊性などから他路線への転属はなく、全車廃車に、E257系は9両編成の車両のみ東海道線踊り子への転属となりました。
ただし、その転属は全ての編成ではなく、一部の編成は波動輸送用に松本車両センターに残留しました。
E353系と違い、着席表示灯はありません。
また、車掌からも表示灯はないという旨の放送があるなど、E353系に慣れてきた今日この頃、逆に新鮮さを感じました。
いかがだったでしょうか?
今はもう中央本線の定期輸送に入ることは無くなったE257系ですが、時折臨時便で入ります。出かけたらたまたま臨時運用があったときなどに乗車してみるのはいかかでしょうか?
次回は踊り子に転用されたE257系を見ていきたいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。